感染症のスペシャリストを目指そう!

感染症が拡大している今、管理者に必要なスキルとは

求められているスキル

新型コロナウイルスが広がった当初は手探りで対処するしかなかったため、対処の仕方に迷いが生じているスタッフがたくさんいました。現場が混乱している時はスタッフを束ねているリーダーや看護師長などの上長はリーダーシップを発揮し、方向を示すことが大切です。

求められているスキル

リーダーシップを疑問視する看護師が続出

今回の新型コロナウイルスの対応について、看護師長やリーダーなど上長のリーダーシップについて疑問も持った人も少なくありません。未知のウイルスで明確な治療法がない中ではその都度対処していくしかないため、もっと的確な指示を求める人や院内通達がないことにモヤモヤした気持ちを持った人がたくさんいたのです。特に、子どものいる人は急に臨時休校になった場合に仕事を休めるかどうかといった問題もあったため、的確な指示が出されないことを疑問視した人も少なくありませんでした。

スタッフには「方向性を示す」ことが大切

不確かな情報ばかりで的確な指示がなければ、現場のスタッフは迷ってしまいます。その迷いは患者さんにも伝わるため、さらなる混乱を招きかねません。そのような事態を避けるためには、現場のスタッフに方向性を示すことが大切です。患者さんやスタッフの感染リスク、感染が発覚した時の勤務形態や地域住民への周知、診療に関わる経費の問題など、これまで収集した情報を院長や事務職員、看護部長など経営に携わる人たちだけが検討するのでは不十分です。結論となる方向性を現場を統括する看護師長に示し、看護師長が「感染が疑わしい患者さんは○○エリアで診療する」「家族の都合で休みを希望する場合は勤務形態を○○に変更する」など具体的な対策をリーダーや現場の看護師に伝えるといいでしょう。

緊急時だからこそ強く求められている

リーダーシップについては学問的にもさまざまな研究が行われていますが、これといった明確な理論はありません。その時の状況に応じてリーダーシップを発揮すべきですが、リーダーには「情報収集能力」「状況把握能力」「判断力」「高いコミュニケーション能力」の4つの要素が必要だとされています。
刻々と状況が変化する緊急時は指示命令という形での強いトップダウンが必要になるため、これらの要素をスピーディーに活用することが重要です。全員の意見を聞いてじっくり検討し、最適な方法を見出すボトムアップでは時間が足りず状況が悪化する可能性があります。指標となる判断はトップダウンで行い、現場ではいつまでに結論を出し、状況が○○日変わらなかったら方法を修正する、というスピード感が重要でしょう。
情報が次々と更新され、状況が二転三転する状態で話し合っても結論はでません。トップリーダーが方向性を示し、その方向に向かって実現可能な対策案を決め、行動することが重要なのです。

感染管理のスペシャリスト

患者さんと接する機会が多い看護師が感染管理のスペシャリストとして活躍するために役に立つ資格や必要なスキルなどを紹介しています。当サイトに関するお問い合わせは【こちらから】お願いいたします。

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